山小舎からの手紙

台風が来ています。その影響でしょうか夕方ものすごい雨降り、飯綱で基礎コンクリートを打っていた者がびっしょりになって帰ってきましたが、これで盆明けまでゆっくりと養生しておけば良いコンクリートになるでしょう。さてメダカ池で越冬できた二十数匹のメダカが今では１０倍以上に増えてそれこそ池の水が動いて見えるほどになっています。今年も埼玉の小学校に分家させようと思っています。春から夏にかけては生きものがドンドン増えたり成長したりで活気があっていいですね。ツバメも一番の子育ては終了し今は二番目の子育て真っ最中です。すでに三十数羽は成人し大空に飛び立っていきました。

メダカ池ではカエルも大繁殖、睡蓮も次から次へと咲いています。

知事選が終わって二日目、県政は右に左にと大忙しです。確かに民主主義は時間がかかります。というよりも何も決まらないんじゃないかななんて思います。大きく変わったのは前前知事の田中康夫さんの時からじゃないでしょうか。県職の方が知事の名刺を破り捨てたのを今でも覚えています。あんな失礼が県庁の中で、しかも何百人もの部下をお持ちの重職の方がと今でも腹が立ちます。後で同僚の方が社員に名刺を配る社長がいるかと言っていましたが社長の名刺を本人の目の前で破る社員がいる方がよっぽどおかしいということに気が付いていない事に心底こいつら馬鹿かと思ったものです。あれから十年田中県政の副知事が知事になりました。これからどの様な政治をなさるのか。またダムはバイパスは？とハンドルを右に切ったり左に切ったりでそのたびに生活が脅かされたり安心したりで心の定まるところがありません。

久しぶりに長野市に夕方でました。何の用かと言うと別にないんです。ただ美人のママの顔が見たくなりついふらふらと下りてしまいました。これも今年の夏の激暑のせいかと思います。店には私ぐらいの年配のご夫婦が一組いるだけで閑散としています。あまりの暑さで皆さん巣籠りしてしまい外遊びはしないようです。そのうちにご夫婦も食事がすんで帰ってしまい店には私と連れとママさんだけ。お銚子２合と生ビールを注文、つまみに海鮮サラダを頼んで待つこと数分 ここのママさんは手早で次々と注文品が届きます。バックミュージックはアメリカンポップやグループサウンズが 曲のみで流れていて雰囲気もなかなかなもの。長野市の北部方面においでの節は是非お寄り下さい。場所は綿半檀田（マユミダ）店の道路を挟んだ反対側、店の名前は柚子香（ユズカ）さんです。

日曜日になりました。お盆の帰省が始まって高速などは渋滞情報が聞かれるようになりましたが、このあたりでは交通量も今まで通りで変化はありません。お昼頃、野沢まで足を延ばしたのですが、あちらでも交通量は増えた感じがありません。しかし別荘のお客様は確実に増えており何組かが寄ってくれました。 ついでに草刈り機を貸してくれとか、鍵を忘れたから合いカギを出してくれとか、半年に一遍位しかお会いできないのに話題は実に現実的です。今年も蜂の巣取りや蛇取りの緊急電話が入りそうな気がします。

長野市を縦断してお客様の別荘に行こうとしましたら、道路が渋滞しています。駅に近づくに従って理由が知れました。善光寺のびんづる祭りがある日でした。若い女性が色とりどりの浴衣を着て歩いています。そうでない女性は銭形平次の横に座っていそうな白と濃紺の染め分けの粋な浴衣でうちわを持って歩いています。反面男はいまいちですな。余計なお世話は充分承知で申し上げますが、まず痩せている事が一番問題です。着物や浴衣はある程度肉付きが良く貫禄が出ていないと似合いません。痩せた方が浴衣を着ると落語の中の貧乏神が出てきたようでどうもいけません。なんて勝手な事を申し上げていますが夏の間は浴衣を着なさいという法律を作ったらどうでしょうか。この節の若い女性の一部にパンツが見えそうな格好でいますが、あれでは若い男性はたまりません。着物を着た女性は立ち居振る舞いも淑やかになりますし町も華やかになります。

暑い時に熱い話で恐縮ですがペレットストーブの燃料のペレットを長野市でも作る計画があるようです。確かな筋からの情報ですのでまちがいありません。ただし時期までは特定できないのがこの情報筋の限界です。以前にも話に出ましたが北欧の国のペレット事情は枝や葉、使い物にならない細い幹などを粉砕、圧縮してペレットにしています。その方たちが日本のペレット工場をみて薪になる木をわざわざチップにすると驚いたそうです。しかし今までの灯油ストーブなどを使っての便利さになれてしまった私たちは同じような燃し方が出来る高性能のバイオマスストーブにますますはまって行くような気がします。ペレット粒の千倍も二千倍も大きなブリケットは今までの薪ストーブで燃せるもので製造もそれ程難しくなさそうです。これからの研究課題にしていきたいです。

あと３カ月でこのような景色に変わります。今暫しご辛抱を。

別荘地の草刈りをお願いされていました。持ち主が高齢になって過激な動きは控えているのです。炎天下の草刈りは過激以外の何物でもありません。広さは４５０坪で草花も植えてあり瞬間の判断が必要な最もいやな状況の草刈りです。こんな時は元気な若人にお願いするのがよかろうと思うのですが残念ながら、いる植物といらない植物の判断が若いものにはつきません。そこで若くも無く年でもない中堅を差し向けましたが２時間ほどで終わりましたと帰ってきました。どの程度の草刈りが出来ているかちょっと心配です。私たちの村には数十年前から開発された別荘地があり、そこを買った方たちが代替わりをする時期になってきています。ますます草刈りの面積が増えていきそうな気配がしています。

暑い暑いと言っても涼しくはなりませんがどうしても言ってしまいます。あまりの暑さで家の２番年寄りのモッちヤンは現場でこけてばっかりいて危ないからと会社待機を命じられたそうです。そんな暑い中長野市に住むMさんが山の杉の木の話に来てくれましたがお抱え運転手付きです。このMさんはなかなかのツワモノで免許は遠の昔に没収され、その後原付に乗っている所を捕まり罰金２５万円を納めなければ交通刑務所行きになってしまう所を嘘か本当か知りませんが権堂のママさんたちにカンパをお願いしてお金を調達、何とか実刑は免れたと申しております。年齢は私より５歳位は上ですがやることは中学生並でやんちゃ坊主と話しているようです。運転は知人がボランテアでしてあげているようなのですが、これも彼の人徳の賜物なのでしょう。いずれにしてもこういう方はこの調子で長生きするんでしょうな。

今年８０歳になるログハウスオーナーがいます。今日久しぶりに顔を出してきましたがお元気で安心いたしました。１０年ほど前に脳梗塞を発病してリハビリに専念、その後杖をつきながら歩いていたのですが、もう杖も必要無く普通に生活されていました。お茶を頂きながらの話に、この頃家の中が暗くて不便であるとの意見です。この家を建ててすでに２５年、周りの木々は成長して家に覆いかぶさるようになっています。これだけでも光が充分家の中まで差し込まず薄暗くなっているのに加えてカーテンは半開きの状態。私もそうなのですが年齢とともに目の能力も落ちてきてますます暗く感じてしまいます。少々暗い方が涼しそうでいいのですが、吹きぬけ部分にはめ殺しのガラス窓を付けてみようというところで決着をみました。

自分で読み返しても句読の位置がわからず、続けて読みこんでしまい意味不明の文章が出来上がっていて困惑すること暫しであります。老人性ボケ防止にと毎日書き込んでおりますが、お読みいただいた方は、さぞかし文才が無いのによくやるよとお思いでしょう。しかし、これこそ策士の私の思うつぼで、皆様に少しでも自信を付けていただけるよう文章にひねりを効かせて意味不明にしておりますので、ここの文章が私の知性をすべて表しているとは信じないでいただきたい。前二日の文章は特にその感を強くするもので公開してしまった以上取り下げも出来ず、ただただ言い訳をしながらペンを置きます。

和名　いいわけ鳥