2013年10月19日

自然生

Filed under: 未分類 — 土倉製材所 @ 6:10 AM

長さ5尺(1.5m)太さ3寸のヤマノイモを3000本筵の上に積み上げてある・・・・・と聞いて思い出しませんか? そう、芥川龍之介の小説「芋粥」に出てくる1シーン。

わたしは詳しくはありませんがここに出てくるヤマノイモが自然薯だとしたら何年生の芋なのか見当もつきません。 自然薯は一年生はムカゴから芽を出して蔓を伸ばし成長して芋に栄養を蓄えます。 二年生はこの芋を栄養にして蔓を伸ばして成長するため芋の中身はカラッポ状態になり葉を出してから芋に栄養を貯めて前より大きな芋に成長します。

この作業の繰り返しで芋は年々大きく育つんですが1.5mの太さ9cmの自然薯なんぞ見たことも聞いたこともありません。 きっと領主が留め山にして立ち入りを制限していたものでしょう、そうでなければこんな自然薯が3000本も一晩で採れるはずないんです。いくら話としても凄すぎます。

下の写真は多分4年生くらいの自然薯です。 これでもかなりの大物であります。(タイル一目が15cmです。)芋粥でなくトロロ芋にしていただきましょう。

img_1825.JPG

HTML convert time: 0.413 sec. Powered by WordPress ME