2013年5月27日

何ということの無い一日

Filed under: 未分類 — 土倉製材所 @ 7:02 AM

はたらけど、

はたらけどなおわがくらし楽にならざり

ぢっと手をみる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・石川啄木24歳の詩。

24歳の手はきっと荒れていたんでしょうが、まだまだ若者の張りのある手だったはず。

今わが手を電燈の下でながめれば、何という年寄りの手でございましょう。

何時の間にこんなに年をとった手に変わり果ててしまったのか、六十数年の年月が、苦労が、すべてこの手に表れたようでございます。

昔、親の手を見て「なんちゅう手をしてんだろう 」と感じたその時の手が今目の前に。  太鼓腹の皮はまだ針で刺せば裂けるほどの張りをもっているのに、手と顔に皺が集中したようでございます。なかなか雨が降らない、ただそれだけのことでございます。

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